家を借りるときに必要なものは、大きく分けて「書類」「資金」「準備」があげられます。
この3つに関しては、家を借りる前に知っておいた方が契約などもスムーズに進むでしょう。
そこでこの記事では、家を借りるときに必要な上記3点について詳しく解説していきます。
家を借りるときの必要書類は?学生・転職した人・経営者・個人事業主は注意!
家を借りるときに必要なものは、以下の書類です。
必要書類の中には取得に時間がかかったり、平日しか取得できないものもあるので、事前に余裕を持って準備することが大切です。
身分証明書 | 運転免許証・健康保険証・パスポート |
住民票 | 役所で取得 |
印鑑と印鑑証明 | 実印の場合は実印登録と印鑑証明の取得が必要 |
収入証明 | 会社員:源泉徴収票 個人事業主:確定申告書 |
連帯保証人関連 | 連帯保証人の住民票・印鑑証明・収入証明・承諾書 |
ただ上記は一般的に必要なものであり、学生や未成年、転職したばかりの人、経営者、個人事業主は以下のような書類が別途必要になるケースがあります。
学生・未成年 | 保護者の同意書や収入証明など |
転職したばかりの人 | 転職先の給与明細 |
経営者 | 会社の決算書 |
個人事業主 | 職種によって年間取引報告書など |
必要書類については、「家を借りるときの必要書類と取得時の注意点をわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
家を借りるときに必要な資金
家を借りるときには、ある程度まとまった資金が必要になります。
場合によっては家賃の5~6か月分の費用が必要になることもあるので、事前の準備が必要です。
- 敷金:家賃1か月分の場合が多い
- 礼金:家賃1か月分の場合が多い
- 仲介手数料:家賃1か月分の場合が多い
- 前払い家賃:当月分の日割り額+翌月1カ月分
- 保険料(火災保険など):1~2万円ほどが多い
- 保証料(保証会社に支払う費用):賃料の数%
ただ、物件によってかかるもの・かからないものがあったり、上記と費用が変わったりすることもあるので、物件ごとに不動産会社の担当者に聞くようにしてください。
敷金
まず「敷金」とは、家賃を滞納した場合や、退去時の原状回復費用に充てられる費用です。
そのため家賃を滞納しておらず、原状回復費用の負担がない場合には、退去時に敷金は返金してもらえます。
礼金
「礼金」とは賃貸物件契約時の商慣習で、貸主にお礼として支払うお金です。
退去に返金してもらえることは少ないでしょう。
仲介手数料
仲介手数料に関しては、仲介してくれた不動産会社に支払う手数料です。
不動産会社が請求して良い仲介手数料の上限は、貸主・借主から合計で家賃1か月分と決まっています。
この敷金・礼金・仲介手数料は物件によって異なりますが、一般的にはいずれも家賃1か月分のケースが多いです。
前払い家賃
前払い家賃は、当月(引渡しを受けた月)の日割り額と、翌月1カ月分の家賃を前払いします。
たとえば月のちょうど真ん中で入居した場合には、前払い家賃として家賃の1.5ヶ月分が必要になります。
保険料
保険料は、主に火災保険の費用です。
費用は物件ごとに異なりますが、1~2万円であることが多いでしょう。
保証料
保証料は、保証会社に支払う費用です。
万一、家賃を支払えなくなったときなどに備え、賃料の数%を保証会社に支払います。費用は物件ごとで異なります。
家を借りるときに必要な準備
家を借りるときに必要なものとして、以下の入居に関する「準備」もあげられます。
またこの準備にも、お金がかかるものがあります。
- 引越し準備
- 役所への手続き
- インフラの手続き
引越し準備
物件の引渡し日以降であれば、いつでも新居に引っ越すことは可能です。
また、現在の家は退去日までに全ての荷物は引き上げないといけないので、引越しは退去日を踏まえた上で前もって準備しておきましょう。
引っ越し費用は、直前に依頼するより余裕を持って見積もりを取った方が安くしてもらえるものです。
引き渡しの日時が決まれば、早めに見積もりだけでも取っておくことをおすすめします。
役所や郵便の手続き
転居時には、役所への転入・転居の手続き、および郵便の転送手続きも必要です。
とくに、郵便の転送手続きをしないと、旧住所に郵便物が届いてしまうので気を付けましょう。
郵送手続きは、郵便局のサイトからネット上で簡単におこなうことができます。
インフラの手続き
電気・ガス・水道の手続きは、現在住んでいる家と新居の両方必要です。
新居では電気とガスは手続きなしで利用できることが多いですが、ガスはガス業者立ち合いの元で開栓する必要があるので注意しましょう。
まとめ
家を借りるときに必要ものとして、書類・資金・準備があげられます。
いずれも取得や用意に時間がかかる場合があるため、事前に余裕を持って準備しておくことで契約がスムーズにおこなえます。
また物件によっては不要なものもありますので、あらかじめ不動産会社の担当者に聞いた上で準備するようにしましょう。
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