マンションでの騒音被害に悩まされている人も多くいると思います。
中でも我慢に我慢を重ね、もう訴えたい!もし訴えたとしたらどうなるの?認めてくれるの?みんな我慢しているの?こんな風に感じているのは私だけ?と他の人のケースが気になると思います。
従来では騒音で裁判にまでなったとしても、訴えた側の満足のいく結果になるのは難しいとされていました。
ですが、ここ最近の判例をみると、損害賠償請求や侵害行為の差し止めを認められるケースも多くなってきているようです。
そういった判例の中で、もっとも多いであろうケースで実際に損害賠償を受け取った事例を紹介していきます。
マンションの上の階に住む子供の騒音に対して
東京都中野区のマンションに住まわれていた方のケース。
・半年前にマンションの上の階に引っ越してきた家族の子供(10歳男の子・8歳男の子)が、学校から帰ってくると、走り回る足音や、あきらかにベットやソファー等から飛んで跳ねて飛び降りてのドスン!という凄い物音。
・夜中にもバタバタと騒音を感じることがある。
・兄弟喧嘩での泣き、叫ぶ、物を投げる等の騒音はほぼ毎日。
・発生している騒音は中野区における規制値、受け入れられる限度(受忍限度)を超えている。
・上の階の住民に対して直接注意をしに行った事もあり、マンションの管理組合にお願いしたことも、それでも収まらなかったので警察からも何度も警告をしてもらっているが改善されなかった。
・上の階の住民が引っ越してきて以来、騒音に悩まされ食欲不振、不眠等の精神的な苦痛を受けている。
上の階の住民の主張、受忍限度は超えていない。ただの生活音にすぎない。
- 大人が騒いでいる訳ではない。子供なんだから多少は仕方が無い。
- 確かに走り回っていたり飛び跳ねることもあるので、騒音を発生させないようにカーペットを敷くなどをして配慮していた。
- 遅くても子供を22時には寝かせるようにしていた。
- 下の階の住民から注意を受けた事は認めるが、子供の事なので仕方が無い!と相手にしなかった。
騒音調査の結果
第一種中高層住居専用地域、騒音計で騒音値を測定したところ50~65dbの騒音がほぼ毎日発生している事が判明した。
裁判所の判断
マンションの暗騒音は27~29dbと低い。
そんな中で今回の騒音問題は50~65dbというのはかなり大きく、夜間や深夜に発生する事もあったとなると、子供をしつける等誠意ある対応をするのが当然である。
しかし効果が不明確なカーペットを敷くという方法をとっただけで、さらに注意をされた際には取り合わない等その対応に極めて不誠実なものだった。
これにより、下の階の住民は精神的な苦痛、食欲不振、不眠などの症状を生じた。
よって、損害賠償として36万円を支払い、訴訟費用の六分の一を負担するようにとの判決が下された。
まとめ
裁判になるまでには当然ですが段階があります。
まずは、マンション住まいならば管理組合や管理会社に相談をして注意をしてもらったり、直接注意をする。
できることならば、隣人とは揉めたく無い!との思いから我慢しがちだと思いますが、ストレスは食欲不振、不眠など身体に悪影響をもたらしてしまいます。
中々一般人(本人や管理会社の担当の方)の話では相手にしてもらえないケースも少なくないみたいです。
その場合は警察の力をお借りする。
何度も何度も注意しても聞き入れてもらえない先には訴訟という選択もあると思います。
今回の判例であったように、我慢する時代じゃ無くなってきたように思えます。
実際に損害賠償まで勝ち取るケースもあるという事、現在マンションでの騒音で悩まされている方は今一度ご自身のケースに置き換えて相談から始まってもいいんじゃないかな?と思います。
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