家を借りるときの必要書類と取得時の注意点をわかりやすく解説

家を借りるときの手続きは法律に基づいたものなので、身分証明や書類が必要になります。

この記事では、家を借りるときにどのような書類が必要か？書類取得時の注意点は何か？について解説していきます。

家を借りるときの必要書類とは？

家を借りるときには以下のような書類が必要になります。

• 身分証明書
• 住民票
• 印鑑と印鑑証明
• 収入証明書
• 連帯保証人に関する書類

上記が必要になるタイミングは、大半の物件で申込時の入居審査のときです。

身分証明書

身分証明書とは、運転免許証や健康保険証、パスポートなどのことです。

この身分証明によって、氏名・生年月日・住所などを確認します。

住民票

住民票は、公的に住所を証明する書面として利用されます。

住民票は、役所で取得できます。

家族と住む場合には、家族全員の住民票が必要になるので注意しましょう。

また、仮に身分証明書と住所が異なる場合には、基本的には住民票の住所ベースで手続きを進めます。

印鑑と印鑑証明

印鑑は契約時などに利用しますが、認印で良いか実印が必要かは物件によって異なります。

仮に、認印で良ければ印鑑証明は不要です。

一方、実印が必要で実印を持っていないのであれば、役所で実印登録する必要があるため事前に済ませておきましょう。

また、家賃を口座引き落としにする際は、契約時に銀行印が必要になるので事前に準備しておいた方が良いです。

収入証明書

収入証明書とは、会社員であれば源泉徴収票、個人事業主であれば確定申告書類になります。収入証明は、入居審査時に「支払い能力」を審査するために必要です。

仮に、源泉徴収票を紛失しているのであれば、勤務先にいえば再発行してもらえます。

個人事業主で確定申告書類が手元にないのであれば、役所で発行する課税証明書が必要書類になります。

また、確定申告は「所得」部分を見られるため、必要経費など全て差し引いた後の金額で審査されるので、その点は認識しておきましょう。

基本は1年分の証明で問題ありませんが、個人事業主の場合は物件によって「3期分必要」なケースもあります。

連帯保証人に関する書類

連帯保証人を立てる場合には、連帯保証人に関する以下の書類が必要です。

・住民票

・収入証明

・印鑑証明

・承諾書（連帯保証人になるという承諾書）

上記は、連帯保証人に用意してもらいます。

ちなみに、連帯保証人は必ずいるわけではないため、最近では連帯保証人の代わりとして保証会社を立てることもあります。

その場合は、上記書類も不要となります。

必要書類に関する注意点

以下にあげるような方々は、家を借りるときの必要書類が増える可能性があるので注意が必要です。 

• 学生
• 転職したばかりの方
• 経営者
• 個人事業主

学生が必要書類を取得するときの注意点

学生の場合は、たとえアルバイトをしていて収入があったとしても、継続的に安定した収入とみなされないケースが大半です。

「収入」としてみされたとしても、未成年であれば保護者の同意が必要になります。

そのため「保護者の同意書」など別途書類が必要になる点は覚えておきましょう。

転職したばかりのときの必要書類

転職したばかりのときには、その転職先の収入証明が必要になります。

というのも、昨年の源泉徴収票を提出しても、借主や不動産会社からすれば「前の会社の収入証明なので意味がない」という扱いになるからです。

そのため転職したばかりの方は、転職先の「給与明細書」を準備しておきましょう。

保証会社や不動産会社によって計算方法は異なりますが、たとえば1か月分の給与明細書があれば「1か月分の給与×12か月」という計算で年収換算してくれます。

経営者の必要書類

経営者の場合の必要書類として、「決算書」の提出を求められる場合があります。

経営者は法人の代表取締役なので、法人からの「役員報酬」となっているはずです。

そのため、役員報酬は安定しているものの、実は会社の状況は危ない…という状況が無きにしも非ず。

もし、そのような状況であれば、その人の役員報酬は継続して安定している収入とはいえないので、入居審査の際は厳しく見られるのです。

個人事業主は職種による

上述のように、個人事業主は確定申告書類が収入証明になります。

ただ、たとえば株式取引のデイトレーダーなどであり、「特定口座・源泉徴収あり」の場合には、会社員のように証券会社が代わりに納税（源泉徴収）してくれています。

そのような場合には、証券会社から発行される「年間取引報告書」などが必要です。

要は、保証会社や証券会社に対して収入を証明する書類が必要になるため、確定申告書類以外に証明する書類があれば用意しておく必要があるということです。

まとめ

家を借りるときに必要な書類は身分証明や収入証明などがあげられますが、職業によってはさらに他の書類の提示をもとめられることもあります。

大事なことは、事前に必要書類を聞いておき、前もって準備しておくこと。

そうすることで、スムーズに家を借りる手続きができます。

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