アパートを借りるときには、いくつか希望物件を絞って内覧(物件見学)をします。
一般的には、1 日に複数の物件を見て周ることが多いため、チェックすべきことをあらか じめ知っておくとスムーズに内覧することができます。
この記事では、アパートを内覧するときにチェックすべきことを 6 つに絞って解説してい きます。
なお、賃貸マンションを探している方やマンションの内覧を控えている方は、以下をご覧ください。
【アパート内覧の基礎知識】そもそも内覧は必要?かかる時間は?
「そもそもアパートの内覧は必要なの?」と思う人も多いようですが、結論からいえば内覧は必要です。
むしろ内覧なくして、賃貸契約を締結してはいけません。 内覧は図面や物件情報だけではわからない、日当たりや住環境、物件自体の劣化状況など を把握するためのものです。
チェックポイントさえ押さえていれば、1 日に 4~5 件は周れます。面倒くさがらず、入居後の生活のためにも必ず内覧するようにしましょう。
内覧の所要時間は、複数件周る前提で 4~5 時間ほど。1 件ずつ日を分けて内覧することもできますが、手間と時間をかけたくない方は、担当者に1日で見て周れるスケジュールを組んでもらうといいでしょう。
アパ―トを内覧するときの 6 つのチェックポイント
それでは、アパートを内覧するときにどこを見るべきかのポイントを見ていきましょう。
内覧で見るべきポイントは、次の 6 つです。
- 室内の劣化や汚れ
- 共用部の状況やルール
- セキュリティに関すること
- 設備の有無
- 家具配置の想定
- 現地周辺のチェック
ここから 1 つずつ詳しく解説していきます。
1.室内の劣化や汚れ
1 つ目のチェックポイントは、室内の劣化や汚れです。とくに、以下の部分は重点的に チェックしましょう。
- 水まわりを中心にカビが生えていないか
- 収納内など目立たない箇所の傷や汚れ
- 窓やドアなどの破損
まず、水まわりはカビが生えやすい箇所なので、隅々までチェックします。また、収納内 などの目立たない箇所や、窓・ドアなどの傷・汚れも内覧のときにチェックしておきま しょう。
というのも、生活に支障のないレベルの傷・汚れであれば、引渡し後に大家さんへ修繕や 清掃を要請しても、大家さんは受けてくれないケースもあります。しかし、引渡し前に指摘することで、「入居までに修繕・清掃して引き渡す」と約束できることもあるため、上記のチェックは内覧時に行いましょう。
2.共用部の状況やルール
2 つ目のチェックポイントは、共用部の状況やルールです。
共用部とは、外部廊下・正面玄関や駐輪場など、入居者全員が利用できるスペースになります。一般的な賃貸物件は、共用部の清掃や点検を管理会社に委託していることが多いです。
ただ、規模が小さいアパートなどは「清掃だけは大家さんがやる」など、一部自主管理にしているアパートもあります。そのため、清掃が行き届いていなかったり、電球が切れていたりということもあり得るため、管理は管理会社に委託しているのか?清掃はきちんとしているか?などは内覧時にチェックしましょう。
また、バルコニーは入居者に「専用使用権」が与えられているものの、実は共用部です。 そのため、「共用部は禁煙」などのルールが該当するので、内覧時に共用部のルールも確 認しておくと良いでしょう。
3.セキュリティに関すること
3 つ目のチェックポイントは、セキュリティに関することです。
アパートの場合は、オートロックや監視カメラの有無など、物件によってセキュリティに関する設備は大きく異なるもの。築浅であれば、アパートといえどもオートロックで警備会社と連携していることもあります。
とはいえ多くのアパートではオートロックはなく、セキュリティ面はマンションよりも甘い物件が多いです。そのため、以下のセキュリティ面は内覧時にチェックしておきましょう。
- 室内に入るドアの近くに潜める場所はないか?
- バルコニーに侵入するための足掛かりなどはないか?
- 鍵はピッキング対策している鍵か?
上記のように、万が一を想定してセキュリティ面をチェックすることが大切です。
4.設備の有無
4 つ目のチェックポイントは、設備の有無です。具体的には、エアコンや照明の有無を確認しましょう。アパートだけではありませんが、賃貸物件の場合にはエアコンや照明が備え付けのケースもあります。
仮に備え付けでない場合は自分で設置する必要があり、とくにエアコンは万単位の買い物になるため内覧時に必ずチェックしておきましょう。
いくつか物件を見学すると、設備が付いていたか分からなくなってしまうので、物件ごとに室内の写真を撮っておくことをおすすめします。そうすれば、家に帰って物件を確認するときも分かりやすいものです。
5.家具配置の想定
5 つ目のチェックポイントは、家具配置の想定です。とくに1Rなどのコンパクトなアパートは、家具配置に苦労する場合があります。そのため、内覧をして検討度合いが高い アパートに関しては、その場で採寸してしまいましょう。
内覧にはメジャーと筆記用具を持参すべきですが、忘れてしまっても案内してくれる営業担当者は必ず持っているものなので借りることもできます。
図面ではセンチメートル単位での採寸はできませんし、梁も分からないため、実際に採寸しないと「持ってきた家具が入らない」ということもあり得るので注意が必要です。
6.現地周辺のチェック
6 つ目のチェックポイントは、現地周辺です。駅や商業施設などへの道のりは、必ず歩いてチェックし、その足でアパート周辺も確認しましょう。できれば、昼・夜、平日・休日 など、時間帯や曜日を変えてチェックした方が良いです。
現地を入念にチェックすることで、次のようなことに気付けます。
- 駅までの道のりは歩道が狭く歩きにくい
- 夜になると暗くなるので怖い
- 平日の夜は駅前が騒がしい
- 近くのスーパーまでは坂道で疲れる
このようなことは実際に歩いてみないと分からないので、地図で確認するだけでなく必ず現地で確認しましょう。
内覧は、アパートを吟味するとともに、入居後の生活にも影響する重要な工程です。図面ではイマイチな物件でも、内覧してみたら意外と好物件だったということもありますし、その逆もあります。「どんなアパートでも同じ」とは思わず、賃貸契約の前には必ず内覧するようにしましょう。
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