年収と入居審査の関係性は?年収が低い人が審査通過するための4つの方法

アパートや賃貸マンションを借りる前に、必ずと言っていいほど行われる入居審査。入居審査でも、とくに重要視されるのが「年収」です。

しかし、現在の年収が低くても、入居審査をクリアするための方法があることをご存知ですか?

この記事では、年収と入居審査の関係性と、年収が低い人でも入居審査に通りやすくする4つの方法を解説します。

入居審査については、以下で詳しく解説しています。

家を借りるときの審査とは?審査に通るための5つのコツ

 

入居審査はなぜ必要なのか

賃貸物件を申し込むと、契約前に入居審査が行われます。入居審査が通れば、晴れて賃貸契約を締結し、入居が許可される仕組みです。

まずは、そもそもなぜ入居審査が必要なのか知っておきましょう。

 

「安心して家を貸せるかどうか」を判断する

入居審査は、「その人に家を貸してもいいかどうか」を判断するためのもの。大家さんや不動産会社が「この人にだったら安心して家を貸せる」と判断するために、入居審査が必要なのです。

入居審査では、以下のことがチェックされます。

  • 家賃の支払い能力があるかどうか
  • キレイに部屋を使ってもらえるか
  • ルールを守りトラブルを起こさないかどうか

中でも「家賃の支払い能力があるかどうか」はとくに重要なので、入居審査では必ず年収の額面が審査されます。

 

 契約者の人柄も審査の対象

入居審査では年収以外にも、「人柄」が審査の対象です。

「キレイに部屋を使ってもらえるか」「ルールを守りトラブルを起こさないかどうか」を判断するために、「常識」や「見た目」も審査されます。

基本的に、人柄の審査は普通にしていればほぼ間違いなく通ります。しかし、以下のようなケースだと審査に落とされる可能性があります。

  • 申込み時に横柄な態度を取る
  • だらしない服装で来店する
  • 毎回時間を守らない
  • スタッフの話を聞かない
  • 「安くしろ」などと暴力や暴言を吐く
  • 暴力団や風俗店の関係者

上記のような人は、契約後にほかの入居者とトラブルを起こすかもしれないと判断されてしまいます。契約時には身なりを清潔にし、スタッフの話をしっかりと聞く姿勢を保ちましょう。

 

年収の入居審査は保証会社が行う

ほとんどの不動産会社は「保証会社」と契約しており、中でも、主に年収の入居審査を行うのは保証会社です。保証会社は入居希望者の過去の信用情報データ等まで調べ、入居審査を行います。

しかし、個人情報保護の観点から、保証会社が「審査の基準」や「入居希望者が審査に落ちた理由」を、不動産会社に明かすことはありません。

そのため「何で入居審査に落ちたんですか?!」と不動産会社に問い合わせても、そもそも情報がないのですから回答してもらえることはありません

大切なことは、「なぜ落ちたか」ではなく「次に落ちないようにするにはどうしたらいいか」です。

ここからは、入居審査をクリアするために必要なことを紹介していきますので、ぜひ当ページの最後までご覧ください。

 

入居審査をクリアするための額面年収と基準

入居審査をクリアする年収とは、一体どのくらいの額なのでしょうか?

実は、入居審査をクリアするかどうかは、契約を希望している家賃が深く関係しています。年収に対して家賃の額が高ければ審査に落ちやすくなりますし、反対に年収が低くても家賃が低ければ審査をクリアしやすいのです。

審査をクリアしやすいと言われている家賃の基準と計算方法は、以下の通り。

年収÷12(ヵ月)×0.3(3割程度)

つまり、1カ月のお給料の1/3が入居審査をクリアするための上限額の目安となります。

たとえば、年収が300万円の場合は「300万円÷12×0.3=7.5」となります。つまり、年収300万円の場合は、月7万5千円以下の物件であれば審査が通りやすくなるというワケです。

ご自分の年収をあてて、実際に計算してみてくださいね。

 

年収が低い人でも入居審査をクリアするための4つ方法

「年収と家賃は深い関係がある」と説明しました。しかし、中には「年収が低くても高めの家賃の物件に住みたい」という人もいると思います。

もし、ご自身の年収以上の家にどうしても住みたいという場合は、これから紹介する4つの方法を検討してみてください。

 

身内に連帯保証人になってもらう

親や兄弟、親戚に連帯保証人になってもらえれば、収入が低くても契約できる可能性があります。

連帯保証人とは、契約者と同等の責任と義務を負う人です。万が一契約者が家賃を滞納した場合、連帯保証人が家賃の支払い義務を背負います。

連帯保証人が高収入であれば、契約者の年収が低くても審査に通りやすくなるでしょう。

 

親や会社に契約者になってもらう

親や会社に契約者になってもらい、賃貸契約を締結することも可能です。

このような賃貸契約は決して珍しくなく、学生などの未成年がアパートを借りるときや、会社契約で従業員が住むときに活用されています。

ただし、他の誰かに契約者になってもらうときは、必ず契約締結前に不動産会社に申し出ましょう。後になって、契約者を勝手に変更することは契約違反です。個人の判断で契約変更はできないため、注意してください。

 

家賃を先払いする

家賃を先払いしてしまうという方法も効果的。たとえば「1年分の家賃を支払うので、契約してください」と交渉するのもアリです。

直接大家さんに交渉してもいいですし、不動産会社に仲介に入ってもらってもいいでしょう。どのくらい先払いすればいいかは、すべて物件の持ち主である大家さん次第です。

 

不動産会社にアドバイスをもらう

最終手段として、不動産会社に「どうしたら審査が通るのか」アドバイスをもらうことです。経験豊富なスタッフなら、打開策を提案してくれたり、大家さんに直接交渉してくれたりすることがあります。

ただし、あくまで「お願い」するのですから「安くしないと許さない」など、暴言を吐くのは絶対にやめましょう。

 

まとめ

入居審査をクリアできるかどうかは、希望する物件の家賃次第です。

家賃と年収のバランスによって、ボーダーラインは異なります。もし年収が足りない場合には、今回お伝えした審査通過のための4つの方法や物件を選びなおすことを検討してみましょう。

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