アパートやマンションなどの集合住宅では、近隣トラブルが切っても切り離せないのが現状です。
そんな近隣トラブルの中でも発生件数が多く解決が難しいと言われている問題が生活騒音によるものです。
生活騒音はいつ被害者になり、いつ加害者になるかわからない部分も厄介な点の1つです。
今回は、実際に普段騒音を出しているつもりはないのに、苦情を言われたという方がどの様に対応していけば良いのかについて解説してきます。
騒音で苦情を言われた時にまずやること
騒音で苦情を受けた時に自分に心当たりがないと「自分は騒音なんて出してないし、気を付けて生活をしている」と思い逆上してしまうケースが多いですが、もし自分に苦情を言われた時は必ず一度落ち着いてください。
直接隣人や管理会社から言われた場合は、まずは落ち着いて相手の話を一通り聞くよ事が大事になってきます。
ここで、逆上して怒ってしまうと、今後の付き合いもギクシャクしてしまう事もありますので、冷静に対応する事が必要になって来ます。
その中でまずは次の3つの事を実施していきます。
相手の立場になって考える
まずは、自分の常識は相手の常識ではないという事を理解する必要があります。
例えばマンションの2階で、お父さん、お母さん、子どもの3人暮らしをしている家庭があるとします。
昼間のお父さんが仕事へ出かけている間に、お母さんは洗濯や掃除機などの家事をやっており、子どもイスの上から飛び降りたり遊んでいるおもちゃを床に落としたりと下の階に生活音が響いています。
あなた自身がこの家族だとすると、この昼間に発生している音は非常識な事に該当されますか?たぶん昼間の時間帯だから多少うるさいけど非常識な騒音になる程の音ではないと思いますよね。
逆に同じ事を夜の10時~25時にかけてやっていた場合はどう思いますか?それはさすがに非常識だと思うのではないでしょうか。
その理由は、夜遅く下の階の方も寝ている可能性もあるから迷惑になると思うからだと思います。
では実際に下の階の人の気持ちになって考えてみてください。
下の部屋に住む人が単身赴任で引っ越しをして来たサラリーマンの男性が1人で暮らしているとします。
彼は昼間は仕事に出ている為、家に居ません。この場合、家の階の方に対しては、夜も音に気を使ってくれて常識のある家庭だなと思います。
ではこの人が、夜勤をしている人であった場合はどうなるでしょうか?
彼が仕事に出ている間は家が静かですが、帰って来て寝ようとした時に、上の階から掃除機や洗濯機、子どもの遊ぶ音が聞こえて来たらうるさくて寝れません。
そうなると下の階の方は上の階に住む家族に対して、静かに生活してくれと苦情が出てしまうのです。
しかし上の階の人は「人が寝ている間にうるさくするのは非常識だ」という認識を持っています。
つまり苦情を言われた後に、時間帯と理由を聞く事で、昼間うるさくしている時間帯は、下の階の方が寝ている時間だから非常識になってしまう事は理解できると思います。
自分の常識が全員の常識ではない事に気付き、それを踏まえて対策や対応などを考えていく事が出来ます。
もちろん昼間の生活が何も出来なくなってしまっては、困るので対策をして音を静かにするように心がけるがゼロにはならない事を伝える事も大事になってきます。
時間帯と音の詳細を聞く
上記でも書きましたが、騒音の時間帯や音によって何をどう対策すれば良いかが明確になってきます。
逆に言えば、原因がわからなければ何も対策する事ができません。
もし苦情を受けた場合は、相手に「対策していきたい」事を伝えて、詳しい時間帯やどの様な音だったのかをしっかり聞き込む事が大事になってきます。
対策をする
原因がはっきりする事で対策も出来る様になりますので、まずは自分で出来る対策をしていきましょう。
例えば、
・洗濯機などの振動音がうるさいと言われた⇒壁から少し洗濯機を離して、足元に防振マットを敷く
・大人の歩く音がうるさいと言われた⇒裸足や靴下である事を控えて、底の分厚めのスリッパをはく
などの原因がわかる事で対策方法が明確になってきます。
ただし、原因がはっきりわかっていても全てが解決できるわけではありません。
特に対応が難しく頭を抱えてまう代表的な内容が「子ども」に関する苦情です。
例えば、「子どもの走り回る音がうるさい」「子どもの大声で叫ぶ声がうるさい」「赤ちゃんの泣き声がうるさい」など大人がどれだけ注意しても直らないことや、そもそも私たちの力ではどうする事も出来ない内容です。
この様な場合は、子どもの走る音などへはフローリングの上にく防音性に優れた防音コルクマットや防音カーペットを引く事で対策する事が出来ます。
子どもの鳴き声や喋り声で苦情が出た時は、防音カーテンを利用したり、壁際に背の高い家具や本棚を配置するだけで隣人との壁厚が上がり防音対策にも繋がります。
これらの自分が出来る対策をしても、騒音が解決しなければ大家さんや管理会社へ連絡して、実施した事と効果を伝えることで何か構造的な対応をしてもらえうかもしれません。
まとめ
大事なのは集合住宅に住む以上、お互いがお互いの気持ちを考えて妥協し合える点を見つける事だと思います。
お互いの助け合いや譲り合いによって生活しやすい環境を作る事ができると思います。
苦情を言われた時には、頭ごなしに否定するのではなく、相手の気持ちを考えて対策できる範囲で対策し、お互いの良い妥協点を見つける事が大事になってきます。
何も聞き込まずに、絶対に自分は何も悪くないと思って住む人は集合住宅に住むのが向いていません。く戸建などへ引っ越した方が自分や周りの為になるのではないでしょうか。
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