一般にパソコンのキーボードを打つ音が、アパートの隣の部屋で騒音として認識されることはあり得ない様に思えますが、それが原因となって嫌がらせを受けるという事例があります。
この記事では、PCの騒音問題と嫌がらせの解決策について詳しく解説しています。
一人暮らしの女性の体験談:パソコン音に対するクレームと壁ドン
アパートで一人暮らしをしていたA子さん
ある日、隣の部屋の男性の訪問を受けました。
パソコンを叩く音がうるさい、というのです。
Aさん自身、騒音を立てない様に注意していて、テレビもイヤフォンで聞いているくらいでした。
タイピングの音も大して出ていないと思っていたので、意外なクレームにビックリ。
しかし、当人同士で話しても水掛け論になってしまうため、「管理会社に言ってください」と告げて、会話を終わらせました。
その後管理会社から連絡はありませんでしたが・・・
A子さんは思わぬ「嫌がらせ」を受けることになりました。
彼女がメールを打ったり、生活音を立てる度に、隣から壁をドンドン叩く音が聞こえるのです。
壁ドンされるためにビクッ!とします。
A子さんは落ち着いて生活できなくなり、引っ越しを考えるまでになりました。
騒音クレームと嫌がらせにどう対処する?!
嫌がらせ対処に絶対にやっていはいけないこと
そもそも、パソコンのキーボード音が隣に聞こえるなんてあるのでしょうか?
これはとても難しい問題です。
なぜなら音に対する感覚は人によって異なるからです。
ある人にとってはなんてことはない音であっても、別の人にとってはイライラして耐えられない騒音に感じられるかもしれません。
ですので、隣の住人と「うるさい、いやうるさくない」と話し合っても埒があきません。
そして、お互いに話していてヒートアップして「事件」が起こってしまったら取り返しがつかないことになります。
もう数十年前出来事ですが・・・
「ピアノ騒音殺人事件」をご存知ですか?
ピアノ騒音殺人事件(ピアノそうおんさつじんじけん)とは、1974年8月28日の朝に神奈川県平塚市で発生した殺人事件。ピアノの騒音を理由として母子3人が殺害された。近隣騒音殺人事件の第1号として知られている。
引用:ピアノ騒音殺人事件 – Wikipedia
これはもちろん極端な事例です。
しかし、騒音は大きなストレスとなり得ますし、ストレスにさらされた人間は、通常の精神状態では絶対に行わないような行為に走ることもあるのです。
ここから学べる教訓は、以下のようなものでしょう。
・不合理な言いがかりと感じたとしても、苦情を無視しないこと
・アパートなどの管理会社を仲介にして話し合うこと
・できる範囲で騒音を出さない様に工夫すること
特に、騒音関連の近隣トラブルが発生した場合、絶対に直接の対立を避けるべきです。
必ず大家さんや管理会社に間に立ってもらいましょう。
自分でも騒音を出さないような工夫をする
PCのキーボードをタイプするのが騒音になるわけがない!と思っても、隣人の視点に立ち、騒音を出していないか?どうやったら騒音を下げられるか?と考える努力も必要です。
この事例のA子さんの場合、テレビもイヤフォンを使って音が漏れない工夫をしていましたね。
「もう十分対策をしている!」と思われるかもしれませんが、パソコンを操作する時間帯はどうでしょうか?
いくら音を立てていないと考えていても、基本的に早朝や深夜はパソコン作業を避けた方が良いかもしれません。
管理会社に相談しても解決しない場合警察に相談する
管理会社に間に入ってもらっても、状況が改善しないことがあるかもしれません。
このA子さんの場合、いくら生活騒音に注意をしていても、隣からの壁ドンが続いていたり、隣人がまた怒鳴り込んでくるのであれば、警察に相談するのもひとつの方法です。
警察に相談=110番通報、というわけではありません。
近くの派出所に直接出向いて警察官に話を聞いてもらうか、あるいは「警察相談専用電話」#9110を利用します。
「警察相談専用電話」#9110に関しては、初めて知ったという方もいるかもしれませんね。
これは、緊急性の低い生活関連の問題を相談できる窓口です。
番号は全国共通の短縮ダイヤル「#9110」番。
電話をかけている地域に開設された警察総合相談室などにつながります。
「パトカーが来てしまう」という心配なく、相談することができますので利用してみましょう。
法律の専門家 弁護士に相談する
大家さんや管理会社、そして警察に相談しても苦情や壁ドンが続く場合はどうでしょうか?
こうなっては法的な手段を考えた方がいいかもしれませんね。
もちろん、人によっては、「弁護士にお金を支払うくらいなら、引っ越した方がまし」という方もいることでしょう。
相手が極端に音に対して神経質だったり、何か事件を起こしそうな状況の場合は、引っ越して接触を断ってしまうのが一番の解決策になるかもしれません。
しかし、「いや、この部屋気に入っているので、法的な手段を取りたい」と考えるのであれば、弁護士事務所の無料相談を利用してみましょう。
「どの弁護士を利用したらいいのかわからない」のであれば、法テラスに相談すると、適切な事務所を紹介してもらうこともできます。
サポートダイヤルも設置されています。
参照:法テラスHP
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