ご近所づきあいをしなかったとしても、隣人トラブルに巻き込まれることは多々あります。
生活音や深夜のエンジン音、あるいはペットの悪臭など。
勇気を出して直接注意しても状況が一向に改善せず、「もう、我慢できない!」となった時、警察を呼んでしまってよいものでしょうか?
おおごとにすることで、逆恨みされるのが心配だけれど、警察に通報したら問題が解決するかもしれない・・・と悩んでいるあなたのために、警察への相談法について詳しく解説していきます。
もう耐えられない!隣人トラブル5選
問題になりがちな隣人トラブルとはどういったものがあるのか?代表的な5大隣人トラブルの種を紹介しましょう。
隣人トラブル:騒音
隣人トラブルでダントツに多いのが「騒音」です。
ことに、マンションやアパートといった集合住宅では、音が響きやすいために大きな問題となります。
子どもが上の階で走り回る音、ドアをバタンと閉める音、話し声、笑い声、テレビの音声、ピアノやギターなど楽器の演奏音、夜中の洗濯機や乾燥機の運転音・・・
当人にとっては、通常の生活音と感じられても、他の住人にとっては神経を逆立てる「騒音」と感じられることも。
隣人トラブル:ゴミ出し
ゴミ出しの際の決まりは地域ごとに異なります。
引っ越してきたばかりの人がその決まりを守らないでトラブルに発展することがあります。
例えば、燃えるごみと燃えないゴミが分別されていないとか、間違った袋に入れているとか、違う曜日に出しているなどですね。
あるいは、興味本位で隣人のゴミ袋を開けて中身を除く行為、プライバシー侵害問題が起こることもあります。
隣人トラブル:駐車場
駐車場をめぐるトラブルも多く報告されています。
自分の駐車スペースに他の人が車を勝手に停めている、自分のスペースに隣の車がはみ出ている、自分の車が傷つけられた・・・
また、夜中に駐車場に出入りする音で睡眠が妨げられるなど、騒音問題に発展することもあります。
隣人トラブル:ペット
飼い主にとっては家族の一員であるペットも、他の人にとってはトラブルのもとになることがあります。
飼い犬が朝早く吠えて目が覚めてしまう、ベランダに置かれたペット用トイレから悪臭が漂ってくる、マンションの共有部分でペットが排泄する、等。
また、散歩している犬の紐が切れて、追いかけられたらり噛まれたりした場合は、賠償金問題にまで発展するでしょう。
隣人が近所の野良猫を集めて餌やりを始めたところ、集まってきた猫が自宅の庭にも侵入して排泄したり、家庭菜園を荒らすといったケースもあります。
隣人トラブル:タバコ
喫煙に関するトラブルもまた、深刻なものになり得ます。
自分たちは全く喫煙しないのに、隣の住人がバルコニーでタバコを吸うので、煙が漂ってくる・・・受動喫煙が心配、洗濯物に臭いがついてしまう・・・状況によっては住人が被害者の会を結成することも。
隣人トラブルで110番通報はOK?
こういった隣人トラブルに出会ったらどうしますか?
直接注意するのは勇気がいりますし、逆にそれが「事件」に発展してしまうこともあり得ます。
とはいっても、110番通報するのはためらわれる、という方も多いかもしれませんね。
隣人トラブルといっても様々な種類がありますが、自分の安全な生活が脅かされるような状況であれば、ためらわずに警察に通報しましょう。
例えば、夜中にマンションの隣人が大きな騒音を出している場合や、トラブルに対してクレームを付けたら逆切れして暴言を吐かれた場合などです。
匿名で通報はできるのか?
110番に通報すると、オペレーターから詳しい状況を聞かれます。
その際に名前を聞かれますが、ここで名乗らないと、いたずら電話の可能性もあるためちゃんと取り上げてもらえなくなります。
ですので、匿名にしたい場合でもまずは名前を名乗った上で「匿名扱いにしてほしい」「名前を公開しないでほしい」と伝えましょう。
110番以外の警察への相談法
隣人トラブルに悩んではいるが、緊急性が低い場合・・・
例えば、隣の家からペットの糞尿の悪臭が流れてくるとか、ごみ出しルールを守らない人がいると言った場合はどうでしょうか?
実は、緊急の状況でなくても、警察に相談することは可能です。
警察に相談する場合は、交番(派出所)で警察官と話すだけでなく、「警察相談専用電話#9110」を利用することもできます。
警察相談専用電話 #9110
まだ知名度が高くないので「#9110」と聞いてもピンと来ない方も多いでしょう。
「#9110」に連絡すると、その電話は各都道府県の警察本部の相談係につながります。
隣人トラブルに関する相談をすると、必要に応じて本部から担当警察署へ対策をするよう指示が下されます。
また、110番通報が必要な状況と判断されればそのようにアドバイスされます。
警察に相談しても解決しない場合は?
残念ながら、110番通報をしたり、「警察相談専用電話#9110」に連絡して相談しても、隣人トラブルが解決しないこともあります。
例えば、そのトラブルを引き起こしている人物が突き止められていない場合やその人物がやっている証拠がない場合です。
そういった時は泣き寝入りするしかないのでしょうか?
いや、それでも相談できる窓口があります。
弁護士に相談する
警察が効果的に動いてくれない場合、法律の専門家である弁護士に相談してみましょう。
弁護士への依頼はお金がかかるイメージもありますが、無料相談をしている事務所も多くあります。
複数の弁護士を紹介してもらえる法テラスなどを利用する方法もありますね。
そして、無料相談の段階で、その隣人トラブルの解決が可能なのか、また費用はどれくらいかかるのか等について自分が納得できるまで質問をしておきましょう。
探偵事務所に相談する
隣人トラブルを警察や弁護士に取り上げてもらうのに確たる証拠が不足している場合、探偵に調査を依頼するという方法もあります。
探偵に依頼する際にも、無料相談を利用して、調査費用を確認することを忘れずに。
また、探偵事務所によって扱っている専門分野が異なる場合がありますので、見極めが必要となります。
過去に隣人トラブルを解決した実績があるかどうかを確認するのがよいでしょう。
まとめ
騒音、ゴミ出し、駐車場、ペット、タバコなどに関する隣人トラブルに悩んでいる場合・・・
もし、状況が緊急性のあるものであれば、110番通報をすることをお勧めします。
匿名扱いにしてほしい場合は、オペレーターに名前を名乗った後に、その旨を伝えれば、プライバシーを守ってもらえます。
しかし、隣人トラブルがあなたの安全にとってそれほど差し迫った危険でない場合は、警察相談専用電話「#9110」に連絡して相談してください。
担当の相談員が適切なアドバイスをしてくれます。
警察に隣人トラブルを相談しても、動いてもらえなかったり、状況が改善しないのであれば、弁護士や探偵に依頼することも検討してみましょう。
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